斎藤 進 教授


職位
教授
氏名
斎藤 進
学位
博士(工学)(1998年 名古屋大学)
メールアドレス
saito.susumu@f.mbox.nagoya-u.ac.jp
電話番号
052-789-5945
研究室
特別研究室(野依研)
研究分野
有機化学、有機合成化学、分子認識化学、典型金属化学、不斉合成化学、ルイス酸やプロトン酸触媒のデザイン

    研究紹介

  •  研究の狙いは、「ハイドロジェニクス(hydrogenics)」という
    有機合成や触媒反応に関わる水素活用戦略・技術を用いて、
    石油代替資源の探索とその触媒的化学変換を目指すものである。

     石油化学工業に代わりうる新しい化学物質生産体系を目指した
    場合、アルコール類は代替炭素源として有望である。ここでは
    アルコールの形成と反応に関わる触媒的化学変換の重要性が一段と
    増す。

     天然に豊富に存在するリグニンやセルロースなどのポリオール類は、
    炭素資源としての活用が難しいが、突破口を見いだせれば画期的である。
    バイオエタノールなどのバイオアルコール群は、酵素を使って人為的にも
    大量生産可能である。脂質のけん化によってグリセリンが、脂質の水素化
    によって長鎖アルコールが、アミド類や脂肪酸の還元によってもアルコール
    が生成する。CO2還元の重要性はG. Olah(1994年ノーベル化学賞受賞者)
    によって提唱されているMeOH Economyとも関連づけられる。米国DOE
    報告によると、バイオマス由来のTop Value Added Chemicals 30の
    20化合物以上が比較的小分子のカルボン酸誘導体である。しかしながら、
    これら熱力学的に安定性の高いユビキタス炭素資源から小分子アルコール
    を形成させ反応させるための触媒化学的基盤の整備は立ち後れている。

     一方で21世紀以降の化学変換は、省エネルギー・省資源性、
    環境負荷低減性などを満たす必要もある。

     このような背景のもと、斎藤らの研究グループでは、以下の5点に
    重きをおき、ハイドロジェニクスに基づき研究を行っている。

    1. 4つの水(すい)(水(みず)、水素結合、水素移動、水素化)の制御に
     基づく新触媒反応の開拓
    2. 元素と結合の精密配列に基づく新分子触媒の開拓
    3. 天然に豊富にみられる不活性官能基の水素化と脱水素化、水素移動に
     基づくゼロエミッション型触媒的有機合成法の開発
    4. CO2の触媒的化学変換に基づく不活性炭素資源の有用有機物質(材料)
     への固定化
    5. アルコール類の触媒的化学変換と炭素資源としての利用
    6. 可視光触媒化学に基づくゼロエミッション型触媒反応の開拓
  • 職歴・履歴

  • 学歴・学位
    平成3 (1991)年  名古屋大学工学部応用化学科 卒業
    平成5 (1993)年  名古屋大学大学院工学研究科博士課程前期課程
             応用化学および合成化学専攻 修了
    平成6 (1994)年   米国Harvard大学化学科(E. N. Jacobsen研)訪問研究員
    平成10 (1998)年  博士(工学)取得

    職歴
    平成5 (1993)-平成7 (1995)年   日本学術振興会 特別研究員 
    平成7 (1995)-平成14 (2002)年  名古屋大学大学院工学研究科 助手
                   (山本 尚 教授)
    平成14 (2002)年~  名古屋大学高等研究院および大学院
    理学研究科(野依 良治 教授)
    助教授 兼担
    平成20年10月–平成22年9月  日本化学系企業8社間 産産学共同研究・Co-PI
    平成22年10月–平成23年9月  日本化学系企業7社間 産産学共同研究・Co-PI
    平成24年10月–   ACT-C先導的物質変換領域 (JST)・PI
    平成25年04月–   日本化学系企業5社間 産産学共同研究・Co-PI
  • 主な受賞歴

  • 平成11(1999)年 愛知教育大学 非常勤講師
    平成13(2001)年 日本化学会 第50回進歩賞
    
平成16(2004)年 京都大学化学研究所 客員助教授
    平成21(2009)年 九州大学先導物質化学研究所 非常勤講師
    平成21(2009)年  Asian Core Program Lectureship Award (from Taiwan)
    平成21(2009)年  Asian Core Program Lectureship Award (from China)