名古屋大学物質科学国際研究センター

物質科学国際研究センター写真

 本センターは、人類の豊かな未来社会を約束する“物質”を創造するための基礎研究を総合的かつ国際的に推進する我が国ではじめての中核研究拠点として、平成10年4月に新設されました。地球環境、エネルギー、食糧、健康など、現代社会が直面している重要課題の解決をめざし、新しい科学概念の創造と豊かな社会を築く有用物質を生み出すことを目的としています。

 分子およびその集合体は限られた種類の原子から構成されますが、その組成や原子配列および空間配置を制御することによって、様々な機能をもつ物質が生みだされます。このような多種多様な分子の性質を正確かつ精密に知り、新しい機能をもつ物質を設計し、思うがままに合成することが本センターの物質創造研究の根幹となります。そのためには、対象とする分子や分子集合体の化学現象の機構を分子レベルで解明するとともに、効率的な物質変換方法を開拓することが重要です。また、有用な天然生理活性物質の探索や、金属酵素機能など生命現象における化学反応の解析を通じて、自然に学び、自然と共生する化学を展開することも求められています。

 このような背景から、本センターでは有機物質合成研究、無機物質合成研究、物質機能研究、生命物質研究、分子触媒研究を中心課題に据え、得られた研究成果を集約して、より優れた機能をもつ物質の創製に向けて、新しい基礎学問を構築していきます。物質創造研究は、あらゆる基礎学問の進歩と新技術開発の基本となるもので、日本が科学技術立国として先導的立場で国際社会に貢献するための要となるものです。本センターの研究活動は国内外から注目をあびており、その成果は広く世界に発信されます。
本センターは平成16年4月に化学測定機器センターと統合し、より充実した研究組織となりました。

 1980年に設立された化学測定機器センターは学内共同利用施設として、高度な測定機器の導入と精密な測定技法の開発を推進してきました。

その研究活動は、化学測定機器室として引き継がれます。

 本センターは、物質創造に関する優れた基礎研究を国際的に推進する中核的研究拠点として機能すべく、有機化学者、無機化学者、物理化学者、生命化学者が弾力的に組織化された研究体制をとっています。既存の学問分野の枠組みに捕らわれない新しい学際領域の開拓を積極的に進めます。15名の専任教員に国内客員教授1名と外国人客員教授3名が加わり、さらに、2名の技術職員と6名の非常勤研究員(博士研究員)、および事務系職員3名と研究支援職員2名が研究活動を支えます。本センターは研究・教育の両面において物質理学専攻の化学系各研究室と密接な連携を保ちながら運営されます。

 この中で専任教員は大学院理学研究科の協力講座を担当して学生諸君の教育と研究指導にあたり、国際的な雰囲気の中で将来を担う若手研究者の育成に努めます。


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