リーディング大学院プログラム

グリーン自然科学国際教育研究プログラム


博士課程教育リーディング大学院プログラムは、優秀な学生を俯瞰力と独創力を備え広く産学官にわたりグローバルに活躍するリーダーへと導くため、国内外の第一級の教員・学生を結集し、産・学・官の参画を得つつ、専門分野の枠を超えて博士課程前期・後期一貫した世界に通用する質の保証された学位プログラムを構築・展開する大学院教育の抜本的改革を支援し、最高学府に相応しい大学院の形成を推進する全く新しい事業です。日本学術振興会により支援を受け、第1回となるH23年度の募集では、名大化学を中心とする我々のグループ(コーディネーター:阿波賀邦夫)が採択されました。以下、本プログラムの概要と特色です。

概要

人類が今日直面する環境やエネルギー問題を恒久的に解決し、持続可能な社会の発展を実現することは、現代科学に課せられた最も重要な課題です。そして、この難題に対処するための新しい教育研究システムの構築や、問題解決を担う国際的リーダーの育成は、大学院高等教育に対する時代の要請です。本リーディング大学院プログラムで展開するグリーン自然科学研究は、悠久に続く太陽エネルギーを起点とする自然界の物質やエネルギー変換あるいは循環のメカニズムを探求し、この学術成果を物質創製やシステム生命科学へと応用することによって、安定した物質・エネルギー・食料生産を生み出す科学技術を追求します。具体的には、理学—工学−農学の協力のもと、光合成の学理を起点とし、基礎から応用に至る4つの包括的研究展開「ナノ・エネルギー」、「グリーン物質変換」、「バイオマス」、「システムバイオ」を実行し、環境問題の解決に資する具体的な成果を求めます。名古屋大学はこれまで、分子触媒を基軸とした物質創製や分子生物学を基盤としたシステム生命科学の国際的研究拠点として世界を先導してきました。本プログラムではこのような実績に立脚し、さらに分子科学研究所や基礎生物学研究所をはじめとする我が国屈指の研究所との密な連携をとりながら、極めて高い国際的な競争力を背景としてグリーン自然科学研究を実行し、これを利用して次世代を担うリーダー人材を育成します。

本プログラムでは、上述の4研究展開を柱とする新しい教育システムを導入する。すなわち、各展開に教育研究プラットホームを設置し、本学・連携機関を代表する12の最先端プロジェクト研究を実施する。産官学および国際連携によって、優れた大学院生を中心にさまざまな研究教育者が集う国際的な研究教育現場を構築します。大学院生にこのような先端研究を担うに十分な総合専門知識を涵養するため、複数の研究科・専攻が協力したコースワークを中心とする融合学理プログラムを設定します。さらに並列して、研究リテラシー教育やキャリアパス形成のためにリーダーシッププログラムを実施します。ここでは、英語研修やスキルセミナー、研究室ローテーションなどの研修コースを経て、海外中長期留学や企業インターンシップ研究などの実践コースに進みます。大学院生の新しい総合評価法として5 Star評価システムを導入し、切磋琢磨によって大学院生がエリートの位置づけを自らが勝ち取る制度をつくります。大学院教育の可視化を図り、これを利用して戦略的なキャリアパス形成支援を行います。

グリーン科学の発展は、近未来の社会構造全体に影響を及ぼすことは必至であり、それを踏まえて、この分野を先導する勇気と才覚をもった人材の育成が求められます。本プログラムでは、「全体を見渡す科学力と社会性」、「基礎研究から応用成果を引き出す展開力」、「地球規模で活動する国際性」を涵養し、次世代の環境分野を担う「シーズを産業に育てる企業研究者」、「新発想を学術領域に育てるアカデミア研究者」、「国際社会で活躍する環境科学コーディネーター・メンター」を育成します。

特色

(1) 大学と産官学研究所連携:本プログラムは、企業や社会の視点を取り込みながら実行されるが、教育にまで踏み込んで連携する外部教育連携機関と、研究に重点をおいて協力する研究連携機関の役割を区分し、秩序ある大学院自然科学教育を確保するとともに、世界トップを目指す最先端研究を無理なく両立させます。教育連携機関には、日本を代表する産官学の研究所を選定しました。

(2) 国際性:国際的共同研究や中長期留学、学生交換によって本プログラムを推進します。また、グリーン分野国際機関への人材輩出は、本プログラムの重要なミッションとなります。

(3) 単純選抜より切磋琢磨:リーダー人材育成を旨とする本プログラムですが、プログラム実行前の単純な学力審査のみに頼るエリート選抜を忌避し、プログラム内での切磋琢磨によって大学院生の成長を促し、真に力量あるエリート研究教育者を育成します。

(4) 女子大学院生の特別育成支援:日本でまだ数少ないトップ女性科学者(ロールモデル)が特別チームを結成し、女子大学院生(250人以上)から選抜した学生をトップリーダーとして育成します。


プログラムの詳細

プログラムHPを参照。

 

プログラムHP

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